おなかの虫の定期駆虫について
おなかの虫は症状がでないことが多くどうしても寄生に気づかないケースが大半です。
そのため、飼主さまにも知らない間に感染してしまうことがあります。
寄生・感染により重篤な症状を引き起こすケースもありますのでペットと健やかに過ごす上でも定期的な駆虫をおすすめします。
おなかの虫とは?
宿主の体内(主に消化管)に寄生する虫です。
おなかに虫がいる動物のおしりやうんちの中には、たくさんの虫の卵があります。これらは、ペットとのスキンシップを楽しむうちに、人間にも感染してしまうことがあります。
感染するとどうなるの?
- 無症状
- 元気がなくなる
- 動作が鈍くなる
- 消化不良や下痢を起こす
- おなかがふくれる
- 異嗜(いし)症※1を起こす
- 発育不良を起こす
- 粘血便※2や貧血を起こす
※1 異嗜症:食べ物ではないもの(糞や石、紙など)を食べる病気のこと
※2 粘血便:粘り気のある血便のこと
どこで感染するの?
虫の卵を飲み込んで感染
寄生虫に感染しているペットの口やおしり、うんちなどにはたくさんの虫の卵があります。
散歩中に草むらに頭を突っ込んだり、落ちているうんちを踏んだ足を舐めたりすることで、卵を口にしてしまい感染することがあります。
虫の卵をもった別のものを飲み込んで感染
ワンちゃん・ネコちゃんが、ノミ・ネズミ・ミミズ・ゴキブリ・カエル・ヘビなどを噛んで口に含んだり、食べたりしたときにこれらの生き物の中に虫がいれば感染することがあります。
胎盤感染・乳汁感染
母犬・母猫のおなかの虫の幼虫が、胎盤や母乳から子犬・子猫に感染することがあります。
どうやって駆除するの?
薬を飲むことで、うんちと一緒に虫本体を排出します。
寄生・感染により重篤な症状を引き起こすケースもありますので、ペットと人が健やかに過ごす上でも3か月に1度のペースで定期的に駆虫することをおすすめします。
特に子犬・子猫の場合は、おなかの虫によって命にかかわる深刻な症状になるケースがありますので、以下のペースで駆虫しましょう。
ワンちゃんの定期駆虫
子犬の場合、寄生虫がいることで命に関わる深刻な症状になるケースがありますので注意が必要です。
犬回虫
経口、母犬の胎盤や乳汁から感染。腸内に寄生し、炭水化物やたんぱく質を栄養源にする虫。
犬鉤虫
母犬の胎盤や乳汁、経口、皮膚から幼虫が入ることで感染。腸粘膜に咬みつき、血液を吸い寄生する。
犬鞭虫
卵が口から入ることで感染。腸粘膜に咬みつき、血液を吸って寄生する。
瓜実条虫
幼虫が寄生するノミの経口からの侵入により感染。腸粘膜に寄生し、栄養分を吸収する。
マンソン裂頭条虫
幼虫が寄生するヘビやカエルを食べることで感染する。
定期駆虫の料金
飲み薬 4回分(1年分)
~2.4kg | 3,600円(税込) |
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2.5kg~4.9kg | 4,000円(税込) |
5~9.9kg | 4,800円(税込) |
10~19.9kg | 5,600~6,000円(税込) |
20kg~ | 6,800円(税込)~ |
- ◎別途初診料・再診料がかかります。
- 飲み薬4回分(1年)の料金になります。 1回からの予防もできます。
ネコちゃんの定期駆虫
子猫の場合、寄生虫がいることで命に関わる深刻な症状になるケースがありますので注意が必要です。
猫回虫
経口、母猫の乳汁から感染。腸内に寄生し、炭水化物やたんぱく質を栄養源にする虫。
猫鉤虫
母猫の胎盤や乳汁、経口、皮膚から幼虫が入ることで感染。腸粘膜に咬みつき、血液を吸い寄生する。
猫条虫
猫条虫が寄生するネズミなどを食べることで感染する。
瓜実条虫
幼虫が寄生するノミの経口からの侵入により感染。腸粘膜に寄生し、栄養分を吸収する。
マンソン裂頭条虫
幼虫が寄生するヘビやカエルを食べることで感染する。
定期駆虫の料金
おなかの虫の定期駆虫のQ&A
- Q:
- 初めて受診したいのですが、事前予約や連絡は必要ですか?
- A:
基本的にご連絡は不要です。直接病院へご来院ください。
待ち時間が生じる場合がございますので、事前のご予約をおすすめしております。
※ご予約のない方は、受付終了時間が異なる病院があります。
詳しくは各病院ページの診療時間案内をご確認ください。診察状況やご質問等事前に知りたい情報がございましたらお電話にてお気軽にご連絡ください。