診療環境Clinical environment

自己成長に欠かせない診療環境をご紹介します。

豊富な経験を積める症例数と設備

充分な症例数

症例数は年間約187,300件、手術数は年間約5,000件(※2023年度)あり、さまざまな症例を扱える環境で経験が積めます。

さまざまな動物の診療実績

来院する動物は犬や猫が中心ですが、近年ではエキゾチックアニマル(鳥・ウサギ・ハリネズミ・フェレット・ハムスターなど)の診療件数も増えています。また、事故などで負傷し保護された野生鳥獣(大型鳥類・タヌキ・キツネ・シカ・サルなど)の診察・治療をすることもあります。さらに、姫路セントラルパークをはじめとし、神戸どうぶつ王国や神崎農村公園ヨーデルの森などに獣医師が往診に赴き、ライオン、トラ、ウシ、キリンなどの大型動物の診察も行っています。最近では、アザラシの義眼の手術やライオンの爪の処置なども行いました。

高度医療機器設備の充実

エルザ動物医療センターと加古川エルザ動物医療センターのセンター病院は、
難治症例の来院も多く、CT・MRIなどの医療機器を活用して診療しています。

  • MRI(エルザ動物医療センター)

    MRI(エルザ動物医療センター)

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    MRIはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略であり、地場や電磁波を利用して画像を得る検査です。脳の病気(てんかん、脳炎、脳腫瘍、水頭症、脳梗塞など)や、脊髄の病気(椎間板ヘルニア、脊髄炎、脊髄腫瘍、脊髄梗塞など)が診断できます。

  • 高度手術室(センター病院)

    高度手術室(センター病院)

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    高度手術室では、手術中に動物の身体の内部の骨、臓器、血管などを観察できるX線透視診断装置Cアームを配置し、骨折やヘルニア、門脈シャント(異常な血管が形成される疾患)等の手術時に使用しています。また、眼科顕微鏡をはじめとする眼科手術専門の機器も配置され、白内障、緑内障などの眼内手術を行うこともあります。

  • CT(センター病院)

    CT(センター病院)

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    CTとはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略であり、X線を利用して画像を得る検査です。360度からX線を照射し、輪切りの画像を得て、レントゲン写真ではわからない細かい構造を診断することができます。
    例えば、頭部の腫瘍、歯科疾患や内耳炎・外耳炎、脊椎や脊髄の異常、肺疾患、腹部の腫瘍・結石・腸閉塞などさまざまな病気を検査することができます。

  • 360°C入院室(加古川エルザ動物医療センター)

    360°C入院室(加古川エルザ動物医療センター)

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    処置室を囲むように入院室が配置されています。処置をしながらも入院中の動物の様子を見守ることができ、異常が起きた場合も発見しやすい環境をつくっています。

成長をサポートする取り組み

専門チームへの所属

エルザでは全員が1次診療を行いつつ、専門的な知見・技術が必要な特定疾患や特殊な症例の治療を特定の専門チームに紹介して集約することで、グループ全体の医療技術の向上を目指しており、4年目以降の獣医師、2年目以降の愛玩動物看護師・アニマルケアスタッフと3年目以降のフロント職はいずれかのチームに所属して活動しています。

診療科・専門チーム一覧

  • 整形外科
  • 軟部外科
  • 画像診断科
  • 麻酔科
  • 皮膚科
  • 眼科
  • 歯科
  • 呼吸器科
  • 循環器科
  • 消化器科
  • 泌尿器科
  • 腫瘍科
  • 内分泌科
  • 血液科
  • 神経科
  • 行動科
  • リハビリ科
  • 介護チーム
  • 栄養科
  • スマートライフチーム
  • エキゾチック科
  • 猫チーム

POINT1

専門チーム予算で
やりたいことに
どんどんチャレンジ
できる環境

診療科ごとに活動に応じて予算が振り分けられており、その中から学会・セミナーへの参加、専門書・新たな機器類の購入などを自由に行うことができます。
各チームには獣医師が1~3名所属しており、中には1人の獣医師が複数のチームに所属していることもあります。また、興味のある分野があれば、新たに診療科やチームを立ち上げることも可能です。1次診療を大切にしながらも、自分たちがやりたいこと・新しいことに挑戦しやすい環境が整っています。

POINT2

各チームが得た専門知識を
他のスタッフにも共有

専門チームがそれぞれの学会や臨床現場で得た最新の知識・情報は、院内の学会報告会(年6回)、症例発表会(年6回)などの場で全スタッフに共有しています。
一般的には担当のスタッフだけで情報が完結することが多いですが、エルザでは網羅的に専門チームが活動し、またこうした情報共有の場を設けているため、スタッフが様々な知見を得ることができます。12月には「チーム医療成果発表会」があり、1年間の取り組み内容や次年度の目標を発表します。

POINT3

専門チームは
専門分野のリーダー的役割

最近の事例をご紹介すると、泌尿器科においては尿管結石や尿管移植に取り組んでいます。多くの愛玩動物看護師やアニマルケアスタッフが所属する介護チームでは、自宅で使いやすい介護用品(マットや洗浄液など)の選定とご案内を行い、高齢動物の介護に悩む多くの飼主さまに喜ばれています。
専門チームの活動が病院全体に影響を及ぼすことも多いため、専門チームはスタッフ全員を牽引していくリーダー的役割を担っています。

チーム医療成果発表会

1年間の自分たちの診療や看護、接遇技術の向上のためにチームで取り組んだ内容を全社員の前で発表します。

チーム医療成果発表会

診療アドバイザー

当院では専門医と連携し、各分野の知識を深めたり、技術の向上に取り組んでいます。症例で悩んだ時も専門医に気軽に相談できる環境があります。今後、他の専門医との提携も計画中です。

皮膚科

アジア獣医皮膚科専門医の伊從 慶太獣医師を中心とした「Vet Derm Tokyo」と連携し、難治症例にも取り組んでいます。

獣医師・獣医学博士 アジア獣医皮膚科専門医 伊從 慶太

獣医師・獣医学博士 アジア獣医皮膚科専門医

伊從 慶太

経歴

麻布大学獣医学部卒業
岐阜大学連合獣医学研究科大学院 博士課程修了(皮膚科専攻)
アジア獣医皮膚科専門医協会認定レジデント課程修了
Vet Derm Tokyo 代表皮膚科医
どうぶつの皮膚科・耳科・アレルギー科 主任皮膚科医

エキゾチック科

エキゾチックアニマル専門医の霍野 晋吉獣医師を診療アドバイザーにお迎えし、定期的なセミナーやディスカッションの場で理解を深め、診療にも力を入れています。

エキゾチックアニマル専門医 霍野 晋吉

エキゾチックアニマル専門医

霍野 晋吉

経歴

獣医学博士(日本獣医生命科学大学)
株式会社 EIC(Exotic Information Center)代表取締役
一般社団法人 日本コンパニオンラビット協会(JCRA)理事長
ヤマザキ動物看護大学 特任教授
日本獣医生命科学大学 非常勤講師
北里大学(獣医学部)非常勤講師

麻酔科

麻酔科専門医の石塚友人獣医師と連携し、症例の相談やセミナーなど行いながら、麻酔管理のスキル向上に取り組んでいます。

獣医師・獣医学博士 麻酔科専門医 石塚 友人

獣医師・獣医学博士 麻酔科専門医

石塚 友人

経歴

2010年
日本大学生物資源科学部
2014年
酪農学園大学大学院博士課程修了(麻酔学)
2014年
ネオベッツVRセンター
2015年
北海道大学附属動物病院特任助教
日本獣医麻酔外科学会麻酔疼痛管理委員会
2018年
北海道大学附属動物病院麻酔集中治療科特任助教
2020年
VES合同会社代表社員
日本動物麻酔科医協会理事
日本獣医麻酔外科学会麻酔疼痛管理委員会

自己成長できる環境

当院では、個人の努力や挑戦を推進する環境づくりに力をいれています。

キャリア支援制度

学会・外部セミナーに参加しやすい制度!(参加費等全額補助!※予算内に限り

キャリア支援のために、学会や外部セミナーへ参加しやすい制度があり、個人予算・専門チーム予算・会社予算を用意しています。1年目から個人予算が付与され、自分が行きたい外部セミナーや学会の参加費・交通費・宿泊費として使用できたり、資格試験の受験費、書籍等の購入にも使えます。また獣医師は、1~4年目の間は、動臨研やWJVF、JBVP、内科学アカデミーなどの総合学会に会社予算を利用して参加することができます。さらに、専門チームに所属すると、専門的な学びに使えるチーム予算も使用できるようになり、学びのための支援の幅が広がります。

参加までのサポートも手厚い!

外部セミナーや学会に参加する際、参加申し込み、交通機関やホテルの予約、シフトの調整などは、業務支援部スタッフが代行します。そのため、日々の業務に集中しながら、学ぶ時間も確保できて、知識や技術を高めることができます!

1年間のキャリア支援個人予算

職種 1年間の個人予算 使用実績
獣医師 100,000円 外部セミナーや学会の
年会費・参加費・交通費・宿泊費、
資格試験の受験費・書籍の購入等
愛玩動物看護師 60,000円
アニマルケアスタッフ 50,000円
メディカルサポート職 50,000円 資格試験の受験費等
フロント職 50,000円 他病院見学のための交通費等
企画事務職 50,000円 外部セミナーの参加費・交通費等

ひとりが使える予算
4年目獣医師の例

ひとりが使える予算の種類

使用用途

ひとりが使える予算の種類

キャリア支援
個人予算 100,000円

使用用途

  • 外部セミナーや学会、他病院への実習の参加費・交通費・宿泊費
  • 資格試験の受験費
  • 書籍の購入

キャリア支援
会社予算

使用用途

会社が推奨、または個人が希望し本人の将来性・やる気などを鑑みて会社が承認したセミナーや他病院への実習の参加費・交通費・宿泊費

専門チーム予算

使用用途

各専門チームで必要であること、取り組むべきものを前提として

  • 学会、セミナーの参加費・交通費・宿泊費
  • 資格試験の受験費
  • 書籍の購入

※会社や専門チーム承認のもと、それぞれの使用用途に応じた予算が使えます。
※4年目以下の獣医師は若手育成のサポートとしてキャリア支援会社予算で総合学会に参加ができます。

学会報告会

毎偶数月に学会報告会を実施。各スタッフが参加した学会やセミナーの内容を発表・共有します。先輩がたくさんいるので興味のある学会やセミナーの情報を質問することもできます。

学会報告会

職種別勉強会

症例検討会や愛玩動物看護師の試験対策勉強会、フロント勉強会など、職種ごとにテーマを持った勉強会に取り組んでいます。

職種別勉強会

eラーニング制度

エルザでは、研修やセミナーの一部にeラーニング制度を取り入れています。時間、場所を選ばず、自身の好きなタイミングで学ぶことができます。

eラーニング制度